そんな主流に反して、システムのPythonをアップデートする方法をメモしておきます。
まず、Macのシステムってどうなってるの、というとこから。Pythonに関わるPATHは以下の三つがあります。
usr/lib
プリインストール(最近だと2.5, 2.6, 2.7あたりが入ってますね)されている、Pythonのライブラリなんかがあります。
usr/bin
pythonコマンドなどのリンクがあります。ターミナルで「python」コマンドを叩くと、このリンクから各pythonの実行ファイルに飛ぶ仕組みです。
/Library/Frameworks/Python.framework/Versions/2.7(各バージョン。私はとある事情から3.3を入れました)
公式サイトのインストーラを使ってあるバージョンをインストールした時にできる階層。ここにpythonコマンドなどが追加されますが、3系なんかのバージョンでは微妙に名称が違うので注意です。
たとえば、Python3.3の場合は、pythonではなくてpython3になっています。
よって、システムのPythonを変更した場合、次の手順を取ることになります。
①インストーラで好きなバージョンをインストール
②usr/bin配下のリンクファイルをいったん削除。
③usr/bin配下に再度、新しく追加したPythonへのリンクを作成。
④新しいPython置き場にあるライブラリのフォルダを、PATHに追加。
具体的なコマンドはこんな感じです。
sudo rm /usr/bin/pydoc sudo rm /usr/bin/python sudo rm /usr/bin/pythonw sudo rm /usr/bin/python-config
まずはリンクを削除しました。続いて、リンクを作成しなおします。今回はPython3.3を例に使いますが、各バージョンに合わせてリンク元の名称は変更します。
ln -s /Library/Frameworks/Python.framework/Versions/3.3/bin/pydoc3 /usr/bin/pydoc ln -s /Library/Frameworks/Python.framework/Versions/3.3/bin/python3 /usr/bin/python ln -s /Library/Frameworks/Python.framework/Versions/3.3/bin/pythonw3 /usr/bin/pythonw ln -s /Library/Frameworks/Python.framework/Versions/3.3/bin/python3-config /usr/bin/python-config
以上で、リンクの再配置が完了しました。
さらに、ライブラリのPATHを追加します。vimで.bash_profileあたりに書き加えましょう。ちなみにこのコマンドのみだと、PyQtなどの各種ツールが配置されるsite-packageが含まれないため、必要な方はそちらも追加しましょう。
PATH="/Library/Frameworks/Python.framework/Versions/3.3/bin:$PATH" export PATH
後はPATHを反映して、ターミナルでpythonと打って無事に新しいバージョンが起動すればOKです。
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